FAQ

Q.一生物の家具の定義を教えてください。
A.一生物の家具とは、突板など化粧合板を一切使用しない純無垢材で作り上げた家具になります。
最近の家具は天然木や無垢材と詩い、突板の商品を販売されているのをよく見かけます。
実際に商品の素材データを見てみると本当に小さい記載で(突板)を仕様と書かれています。

一瞬、それが総無垢の素材かと思うほど精巧な造りで、遠目ではプロでも分かりません。
購入時にそれが無垢材なのか、突板で出来ているか分からないまま購入している方もいらっしゃいます。
この様な突板の商品は、基本張り物の分類に入り接着剤で天然木の紙やプリントを貼り付けただけの製品ですので、時間の経過と共に接着剤の劣化がはじまり最後にはボロボロになってしまいます。
これではとても一生物とは言い難い商品です。

それに比べて天然木100%総無垢材で作られた家具は
木の樹齢100年とすればその家具は100年持つと言われております。
この様に世代を超えて使い続ける事が出来る総無垢材で作られた家具だけを一生物の家具と言います。

Q.素材データで見かける【突板】とはなんですか?
A.突板とは原木(丸太)を鉛筆削りの様に薄く削り、スライスしたシートをロールに巻きつけ
それに安価な素材、合板やMDFに貼り付けてあたかも総無垢材の様に製作した製品の事です。
ひとことで言えば人が作り出した天然木の風合いを持った工業製品になります。

メリットとしては、造り手としては大幅にコスト面で安く作る事が出来る上に
下地は合板やMDFが90%以上占めているので、反りや割れの発生も無く
綺麗な木目を安定して使う事が出来るので、工業製品の様に計画的に家具を作る事が出来ます。
また、曲げデザインなど無垢材で製作が難しいものでも安易に製作が可能で
簡単な物であればDIYレベルの工具でも製作が可能です。
使い手としては高額な無垢材風の家具をお手頃の値段で手に入れる事が出来ます。

逆にデメリットとしては、造り手としては最近人気が出てきている
自然の風合いを生かした節有りの商品が作れない。
近年、無垢の需要は増えてきており、価格が高騰気味の高い素材で売ると利益が薄いなどの理由で
純無垢の天然木を使いたいけど利益が出ないので素材名は小さく、または書かない。
出来れば素材名(突板)は隠して売りたい後ろめたさがある。
接着材の質にもよりますが数年で端の方から天然木の紙が剥れてくる。
大半を合板/MDFが占めるのでプリント/フラッシュ家具と同等の価値になります。


余談:(なぜ突板は綺麗なシートが多いのか?)
突板は鉛筆削りの様に原木を紙の様にスライスし、製作する際には非常に良質な原木を使用します。
理由は節がある物はスライスする際に破れる。(穴から合板/MDFが見える・・・)
当然ながら綺麗な原木の方がシートが多く取れ、消費者は当然見た目が良い物を好む傾向がある。
当工房も一部、テーブル引き出し底板やTVボードの背板など取替えがすぐに出来る部分に
突板を使用しております。もしご希望であれば、全て無垢材一生物の素材で製作が可能です。

Q.どうして他社さんに比べて、高級材を低価格で販売できるのですか?
A.一般的に工場→卸→小売→お客様の元へ流通するのが一般的ですが
当工房は小さな工房で製作に必要な最低限の職人で製作しており、コスト面で一番大きい人件費を
抑えることに加えお客様と直接のネット販売や地元のお客様へ直接の販売をする
事で中間マージンを抑えておりますので、その分お求め安い低価格にて商品の提供が出来ます。

無垢の家具は家具工房や民芸家具によっては100万近い家具もありますが、
その様な観賞用の家具ではなく、実用性のある無垢材そのものの高級素材を身近に
また、多くのお客様にお使いいただけるように、木の動きに対応した製作方法で
飽きのこないシンプルなデザインと、素材の持つ魅力を十分に引き出し
本物の素材を身近な家具としてリーズナブルに製作しております。
他にも当工房は一般工房やメーカーとは違い、原木(丸太)の製材~木材の乾燥と
早い段階から木に携わっており、原材料調達の時点でも、製作コストを抑える事ができ
コスト削減に加え木の動きや欠点などを早い段階から把握する事が出来ます。

Q.いろんな種類の木が多く色合いて迷ってしまいます。おすすめの木材はありますか?
A.天然木は同じ木材でも色んな表情、色合いを見せてくれます。
どれも魅力があり選ぶのに迷われるかと思いますが、お部屋の雰囲気で色合いを選ぶ場合
お部屋の雰囲気を明るく、ナチュラルなイメージにしたい場合は
ライトブラウン系の(ヒノキ・クリ・オーク)材がおすすめです。

また、落ち着いた雰囲気で高級感あるお部屋の雰囲気にしたい場合は、
ダークブラウン系の(ウォールナット・チーク・モンキーポッド)などがおすすめです。
赤系のテーブルでインテリアにアクセントを付けるお部屋にしたい場合には
(ブラックチェリー・パドック・パープルハート)など鮮やかな素材もあります。

Q.無垢材を取り扱う上での注意はありますか?
A.テーブルは日常生活でもっとも摩擦が多い家具です。摩擦が多いと言う事は
傷が付きやすい環境にありますので、傷が付きにくい素材を選ぶ事が大事だと思います。
一般的に安価で販売をされている針葉樹の素材(パイン・スギ)は木材の粒子が柔らかく
テーブルにはあまり向きません。無垢材と言えば頑丈。と言うイメージがありますが
全ての素材がそうでは無く、一生使える素材とは程遠い素材もございます。

あくまでも傷が付いても良い前提の、使い捨て感覚で作業台などであれば
問題なくお使い頂けるかと思いますが、製作、販売する側としましては
針葉樹の素材(パイン・スギ)は安い木材なので。安く製作出来るメリットはありますが
お使い頂くお客様にはデメリットも非常に多い素材になります。

ずっと使えるテーブルは傷が付きにくくある程度、硬く丈夫でなくてはなりません。
針葉樹(パイン・スギ)の様な柔らかい素材は余り向きませんので、
広葉樹の様に木目が詰って硬い素材がテーブル素材に適しています。
広葉樹もブラックチェリー材→クリ材→ウォールナット材→オーク材順で
より硬く傷が付きにくい素材となります。

Q.部屋に応じたダイニングテーブルサイズを教えてください。
A.サイズを決定される際のポイントは、一般的に流通している
ランチョンマットのサイズを参考に、家族構成に合わせてテーブルサイズがイメージしやすいと思います。

部屋の間取りに合わせてテーブルを設置をお考えの場合は
設置場所、間取り等において数値だけでは分かりかねる部分があり、
計算上より若干大きすぎたり、逆に小さい場合がございますので
インテリアコーディネーターの方も実際取り入れられている方法としまして、
実際にご使用になるテーブルのサイズを新聞紙や段ボールで作り設置場所に置いて
イメージをしていただく事でより実感がわきやすいと思います。

Q.同じ素材でも価格が随分違いますが、AグレードとFASグレードの定義を教えてください。
A.輸入材は、原木のまま日本に送られてくる訳ではなく原木を板にして乾燥した状態で日本へ輸入され
その際に同じ素材でもランク付けされており、例えばウォールナット材の場合
A級・B級・C級とグレードがある中で、標準グレードにはAグレードを使用して製作しております。

FASグレードの場合は、最高品質の素材を使って製作し色合い木目の美しさと
表面に大きな節の無い極上な板材を使用し製作しております。
しかし、無垢材ゆえに板を削る際に節が出てくる場合もあり、また全ての工房や
メーカーさんで当てはまる事ですが、FASグレードの場合も
表面や裏面いずれかどちらかには節が混じります。
※(製作する場合は、天板の表面には大きな節のある板は使用しませんが、
米粒大の小さなものは含まれる場合もございます。)

お客様がご覧いただくのは天板の表情かと思いますが、 裏を見れば節がが必ず含まれています。
これは自然素材、節=枝になりますので 枝の無い木はございませんので、
最高等級のFASグレードでも、お使い頂く際に見えない部分に節が混ざる場合もございます。

Q.オイル仕上げとウレタン仕上げの特徴を教えてください。
A.ウレタン仕上げは、よく量産家具で使われる仕上げ方法で木材を樹脂で覆い
保護した仕上げとなり、ほとんどメンテナンスの必要はありません。
しかし、木材本来の質感や時間の経過と共に色合いの変化も少なく、木のぬくもりが感じられません。
また塗装膜に傷が入ると修理するのに全てウレタン膜を剥がして
新たに膜を張る必要がありますので、加工費が高額になります。

オイル仕上げは、木の質感や時間の経過と共に変わる色合いなど楽しんで頂けます。
もし、万が一傷が入ってしまったとしても、その部分をサンドペーパーで研磨後オイルを塗布して
いただく事で、元に戻す事が出来ます。しかし、ウレタン塗装に比べますと汚れや輪染みなども
つきやすい為、定期的なメンテナンスが必要になります。
どちらも一長一短ですが、末永く無垢材の手触りや風合いを感じる事の出来る
オイル仕上げをお勧めしております。

Q.素材の質感を手と目で見てみたいのですが、サンプル発送は可能ですか?
A.もちろん可能です。
3種類の木材まで300円・5種類の木材まで500円(送料込み)にてお送りしております。
ご希望の素材や仕上げを選択し、メールにてお問い合わせください。

Q.インターネット以外での注文は出来ますか?
A.もちろん対応可能です。
過去にも公共施設や店舗什器の製作実績経験もあり、数多くお使いいただいております。
飲食店さんのテーブルなど多くの台数は必要な場合、小売店・工務店などをイメージされると思いますが
無垢材の場合は専門の製作知識等が必要な為に、無垢材をメインとして製作している工房などに
依頼があります。直接依頼する事で品質はもちろん価格も抑える事が出来ます。
お気軽にお問い合わせください。

Q.日頃のお手入れについて教えてください。
A.基本は乾拭き または固く絞った布巾で拭いてください。
水やお茶をこぼした時は、乾いた布巾ですぐに拭き取ってください。
放置するとシミになる場合があります 。コーヒーや醤油など色の濃いものをこぼした時は、
すぐに硬く絞った布巾できれいに拭き取ってください。放置すると同じくシミになる場合があります。

また、表面のツヤが無くなったり、表面がパサ付き感が出てきましたら
当工房の推薦の植物性ナチュラル撥水クリアオイルでお手入れしてください。
無垢の家具を使うにあたり、定期的なメンテナンスはオイルが膜を張り汚れを寄せ付けない事に加え
反りや割れの要因を抑えると共に無垢の家具をより長持ちさせる事にも繋がります。
・注意:アルコール除菌のフロスやスプレーはご使用になれません。

Q.メンテナンスはどの位の頻度で行ったらよいでしょうか?
A.テーブルの使用頻度にもより 異なりますので、一概には言えませんが
季節の変わり目(春夏秋冬)ごとに、1回程度定期的にメンテナンスして頂ければ宜しいかと思います。
天板表面の色合いや艶感が薄れてきた場合や見た目、手触りがザラツキ、パサツキ感が出てきたらメンテナンスを行って頂く事をお勧めしております。
メンテナンス方法につきましては、当工房の商品の標準仕上げに使用しております
オリジナルのオイルをキットとしても販売しております。